ナチュラルバストの追求ナチュラルバストの追求

数多くの豊胸術と豊胸修正手術を行ってきた経験から、従来の豊胸術の問題点を実感してきました。問題点としてあげられるのは、

1.カプセル拘縮

豊胸バックは人体にとって異物であるため、人体は体を保護しようとバッグの周りにカプセル被膜を作り、これによって人体とは隔離したスペースを形成し、その中にバッグが存在しています。
これはペースメーカーなどを体中にいれたときにも同じようなことが起こります。このカプセル被膜が稀(手術を行った人の約10~15%)に小さく出来てしまい、バックを狭いスペースに閉じ込めてギュウギュウ詰めの状態にしてしまい、硬い胸になってしまう事があります。これをカプセル拘縮と言います。
カプセル拘縮は人体の防御反応なので防ぎようがありません。
確かに出血させないことやバッグの表面をコーティングしたバッグ(テクスチャーバッグ)を使用することによって予防はできるのですが、それでも手術を行った人の約5%はカプセル拘縮を起こしてしまうのです。

2.リップリング

バッグは内容物(主にコヒーシブシリコン)とそれを包む「合成素材でできた皮」で構成されています。水の代わりにシリコンが入った水風船と考えてもらえればわかりやすいと思います。内容物(コヒーシブシリコンや生理食塩水など)は非常に柔らかいのですが、「合成素材でできた皮」はある程度の硬さがあります。この合成素材でできた皮が稀に触れたり、見た目が波打った状態になったりすることがあります。これをリップリングと言います。もともと胸が小さい人や脂肪が少なく痩せた人に起こりやすい傾向があります。もともとは耐久性を保つため「合成素材でできた皮」は分厚い素材でできていてリップリングが起こりやすかったのですが、技術の向上とともに素材の耐久性が良くなり「合成素材でできた皮」の厚みが非常に薄くなり、リップリングも非常に少なくはなってきました。それでもやはり約5%の確率でリップリングは起こってしまいます。

以上の2つの問題点が存在します。ここで多くの症例数を診ていく中でこれらの予防・改善方法を見出しました。

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カプセル拘縮の予防・改善方法

1)マッサージの方法

従来テクスチャーバッグはマッサージが不必要であるとされています。テクスチャーバッグはコーティングが施されているため表面がザラザラしています。ですからマッサージを行うと炎症がおこりカプセル被膜が分厚くなることによってカプセル拘縮が起こりやすいのです。しかしバッグを動かさずにそのままにしているとバッグの動くスペースが小さくなってしまい、カプセル被膜が完成したのち全くバッグが移動せず動きのないやや硬いバストになってしまいます。そこでマッサージ方法を変えてみました。ゴリゴリとマッサージは行わず、バッグを動かす程度のマッサージを行います。ですからマッサージという言い方は不適切なのかもしれませんが、言い方が難しいのでここでは「バッグを移動させるだけの軽いマッサージ」と説明しておきます。このようにマッサージを行うことによってバッグの動くスペースが確保され柔らかい胸になります。

2)手術方法

出血もカプセル拘縮を起こす要因の一つです。出血が起これば人間の体は溜まった血を吸収しようとします。この時に炎症がおこりカプセル被膜が分厚くなりカプセル拘縮が起こりやすくなります。豊胸手術ではバックの収まる場所(スペース)を作らないといけないのですが、実際目で見ながらスペースを作るのではなく、手触りと感に頼って作るのです。このように感覚だけで行う事を医学用語でブラインドと言います。当然ブラインドで手術を行うと出血のリスク(危険性)が高まります。ですから内視鏡などの特殊な器具を使い、出来る限り直視下で手術を行えば出血の頻度も少なくなり、カプセル拘縮を回避させやすいのです。

3)被膜拘縮解除

マッサージの方法を変えたり、丁寧に手術を行ったり、バッグの性能が向上したことによりカプセル拘縮のリスクは少なくなりますが、それでも約3~5%の人はカプセル拘縮が起こってしまいます。これは一種のアレルギー反応でどうしようもないのです。カプセル拘縮になってしまった患者さんはどうすればいいのでしょう?狭くなったスペースを広げればよいのです。カプセル被膜を破り既にできたスペースをもう少し大きなスペースにしてあげるのです。これをカプセルトミーと言います。従来からこの方法が存在していましたが、実際カプセルトミーを行い、テクスチャーバッグを入れなおしたところ多くの患者さんが再びカプセル拘縮を起こしてしまいました。そこで豊胸の修正手術を数多く行ってきた中であることに気付いたのです。それは現在主流になっているテクスチャーではなく一昔前のスムースバッグに入れなおすとカプセル拘縮がほとんど起きないのです。これは一旦できたカプセル被膜がテクスチャーのようにザラザラした表面だと更に被膜が分厚くなってしまいますし、本来アレルギー反応によってできた膜ですから以前と同じテクスチャーバッグを入れても再びカプセル拘縮になってしまうのはいたって当たり前のことです。でもスムースバッグといわれる表面がつるつるのバッグは摩擦が起きにくくカプセル被膜が更に分厚くなることがないのです。このようにカプセルトミー(カプセル被膜を破りスペースを広げる手術)を行いスムースタイプのバッグに入れ替えることによりほとんどのカプセル拘縮を解除することができるのです。この方法の利点はそれだけではなく、バッグ自体の柔らかさがテクスチャーバッグよりもスムースバッグのほうが柔らかいため更に柔らかいバストに仕上がるのです。このことをうまく利用したのがWバッグ豊胸術<マンマ・リアル>なのです。

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