豊胸バッグ豊胸バッグ

豊胸バッグは本体である液状および半液状の内容物(生理食塩水、コヒーシブシリコン等)と、これを包みこむ人体に影響の少ない合成素材でできた皮で構成されています。水の代わりにシリコンが入った水風船と考えてもらえればわかりやすいと思います。

内容物 安全性 柔らかさ 触り心地
生理食塩水 ○~◎
シリコン ×
ハイドロジェル
コヒーシブシリコン

1)生理食塩水

血液と同じ濃度にした食塩水で、点滴に入っている液体です。ですから万が一皮が破れたとしても人体に吸収されてしまうので安全です。このバッグは中に入れる食塩水の量が調節できるので食塩水をたくさん入れると硬くなり、少ししか入れなければ柔らかいので、○~◎としてあります。触り心地は、まさに水風船だと思ってもらえればいいです。

2)シリコン

液状のゴムのことです。これは柔らかくて触り心地も抜群なのですが、皮が破れて外に流れだすと人体に悪影響(癌化等)を及ぼすため現在ではほとんど使われていません。

3)ハイドロジェル

人体の中にある糖分を主成分としたジェルです。水あめを想像してもらえばいいです。これは漏れ出ても人体の中にある糖分なので吸収されてしまい安全なのですが、吸収されるまで時間がかかるため炎症が起こってしまう事があります。柔らかさ、触り心地は良いと思います。しかしながら炎症の頻度が多かったため現在ではあまり使われていません。

4)コヒーシブシリコン

シリコンを寒天状に固めたものです。スライムを想像してもらえばいいです。これは万が一、皮が破れたとしてもスライムのようにネバーっとしているので皮の外には出てこないため安全とされています。柔らかさと触り心地はほとんどハイドロジェルと変わりません。
以上のことから現在では主に生理食塩水バッグとコヒーシブシリコンバッグしか使われておりません。ではこの二つのどちらが優れているのでしょうか?安全性においては生理食塩水バッグが優れています。柔らかさ、触り心地においてはコヒーシブシリコンのほうが優れています。

究極はどちらかを選択し、どちらかを諦めないといけないのですが、安全性については
普通に生活している状態ではコヒーシブシリコンでも問題はありません。
あくまでも生理食塩水に比べて安全性は若干低いだけであり、全体的にみると過去のバッグよりも安全性は確保できています。
ですからトータル的にみるとコヒーシブシリコンのほうが優秀なバックであると考えられます。
でもどちらを選ぶのかは、最終的には患者さま本人が決定することなのです。
自分にとって何が最重要なのかをしっかり考えてみてください。

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内容物を包む皮

内容物を包み込む合成素材でできた皮は表面コーティングの有無によって2つの種類が存在します。

1.スムースタイプ

表面にコーティングがされていないタイプ。触った感じがツルツルなので、スムースタイプと言われています。コーティングがされていないため初回手術時にはカプセル拘縮を起こしやすい事が欠点です。しかしコーティングしていないため素材自体が柔らかく、内容物本来の柔らかさを損なう事がなく最も柔らかいバッグであることに間違いはありません。

2.テクスチャータイプ

テクスチャーとは「織地」とか「ザラザラした触感」という意味です。その名の通りテクスチャーバッグは触った感じがザラザラなのです。これは表面がコーティングされているためです。コーティングがされているため初回手術時にはカプセル拘縮を起こしにくいことが長所です。しかしコーティングが施されているので分厚く硬いため、内容物本来の柔らかさを損ない、若干硬く感じられます。

カプセル拘縮(初回手術時) 柔らかさ
スムースタイプ
テクスチャータイプ

現在豊胸術で使用されているバッグのほとんどはテクスチャータイプです。ふくとみクリニックでもテクスチャータイプのバッグを使用しています。
このタイプでほとんど問題はないのですが、多くの豊胸術を行ってきて、究極のバッグとは何であろうかと考えるようになりました。究極とは、より自然に近い柔らかさを出せるバッグだと思います。この柔らかさだけを考えると、やはりスムースバッグが最も優秀なバッグだと思います。しかしこのスムースバッグはカプセル拘縮が約40%の人に起こってしまうのです。こういう言い方をすると誤解を招くかもしれませんが、現状はテクスチャーバッグを使用せざるを得ないのです。しかし、これは初めて豊胸手術を行う患者さんにとっての話です。
大手美容外科で指導医を行い、これまで多くの豊胸手術の修正手術を行ってきました。その中で最も柔らかいバストになったのは、豊胸術を行ってみたものの、いろいろな問題点で私の所に「どうにかならないか」と修正手術を依頼してきた患者さんに修正手術を行いスムースタイプのバッグを入れた患者さんのバストだったのです。これが事実なのです。このように再手術を行い、スムースバッグに入れ直すと最も柔らかいバストになる理由については、被膜拘縮解除の説明をご覧ください。

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バッグの形

バッグの形にはラウンド型とアナトミカル型の2種類存在します。
① ラウンド型:言葉通り「円形」のバッグです。
② アナトミカル型:バッグの下の方が膨らんでおり、ティアドロップ(涙)型ともいいます。

日本人は、本来バストが小さく「おわん型」の胸が多いと言われています。「おわん型」とはアンダーとトップの差があまりない平べったい胸のことです。欧米の女性は「釣鐘型」が多いと言われています。「釣鐘型」とはアンダーとトップの差が大きく立った状態ではバストそのものの重みで下の方にボリュームが出るタイプです。「ラウンド型バッグ」は「おわん型」の胸になりやすく、「アナトミカル型バッグ」は「釣鐘型」の胸になりやすいとされています。

「どのようなバストになりたいのですか?」と聞くと、多くの方が「釣鐘型」と答えます。これは外国の女性のバストが大きく魅力的であり、日本人と外国人の体系の差が小さくなってきた事によるものだと思います。この希望通り「アナトミカル型」のバッグを挿入すれば理想的なバストになるのでしょうか?確かに「アナトミカル型」を入れれば「釣鐘型」に近いバストが出来上がります。しかしその形(涙型)を維持するためにバッグの皮が「ラウンド型」よりも硬いのも事実です。そのため「アナトミカル型」は「ラウンド型」よりも硬い胸になってしまうのです。

比較的胸の大きな方(Cカップ以上の方)であればあまり気になりませんが、A~Bカップの方にこの「アナトミカル型」を入れると円盤が動く感じになってしまいます。ですからバッグを選ぶ際、ご自身の体型と希望を十分踏まえた上で選択してください。

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